子供のいじめ 基礎知識

 

昨今「いじめ」という言葉をよく耳にします。近年の「子供のいじめ」はますます犯罪性を帯びており、もはや「子供同士の事だから・・・」では済まないケースも多くなってきています。それ故に被害者となる子供に身体的、精神的ダメージが残ることも多く、最悪、自殺や自殺未遂等の深刻な結末にまで追い込まれることも、決して珍しいことではなくなってきています。

 

「いじめ」という問題自体は以前からありました。しかし最近の「いじめ」は以前と比較して、非常に巧妙かつ悪質性を増してきています。

 

それもそのはず、以前と今は子供たちの周りの環境は大きく変わってきています。現代は情報社会です。子供達は私達大人が考えている以上に情報に敏感です。今の子供たちの周りにはパソコン、携帯電話が何時でもあります。私達大人が「知らない世界」で、子供達は周りの人たちと何時でも情報交換ができる環境にあるのです。ですから、知らないうちに何処かで、「いじめ」がひっそりと進行していることが多くなってきているのです。

 

それでは「いじめ」とはどういうことを指すのでしょうか?

 

「いじめ」とは?・・・
①特定の子共に対して 
②一方的に身体や心に攻撃を与え続け 
③相手がそれを深刻に苦痛に感じている

状態を言います。

 

どんな「いじめ」があるのでしょうか?
先にも申し上げましたように、「いじめ」の方法手段は時代と共に変化しています。ですが、「いじめ」の形態自体は以前から大きく分けると下記の2つになります。

 

①間接的な「いじめ」
無視する・仲間はずれにする・インターネットやメールを使用して誹謗中傷する・持ち物を隠される、壊される・噂を流される・悪口を言いふらされる・・・・等です。

 

②直接的な「いじめ」
直接言葉で誹謗中傷される、脅される・金品を強要される・使い走りをさせられる・暴力を振るわれる・・・等です。

 

いずれにせよ「いじめ」は基本的人権の侵害行為であり(不法行為・民法709条)、暴行したり(刑法204条)、傷害を与えた場合(刑法208条)は犯罪行為にあたります。

 
 

では、なぜそこまでして「いじめ」をするのでしょうか?

「いじめ」の目的・・・それは「いじめ」をする子供にとって、「いじめ」をすること自体が目的ではありません。「いじめ」をする子供には、「いじめ」をすることによってしか、自分自身の中に守れないものがあるのです。

 

①自分が「いじめ」の対象にならないため
集団は外に「共通の敵」を作ることによって結束します。誰しも皆の「共通の敵」にはなりたくありません。「ひょっとしたら自分が・・・」という不安から逃れるためだけに、誰かを「いじめ」るのです。ですから、「いじめ」の対象に個人的な感情があることは案外少ないのです。なぜならそういう子どもにとって極論、自分以外なら誰でもいいのです

 

②自分の自尊心(プライド)を守るため
「いじめ」をする子供は自尊心が強い傾向があります。大人(親、教師)、クラスメートからの評価、評判をとても気にしています。ですから、誰かに追い越されたり(テストの結果、部活での成績)、誰かが褒められたり・・・といったことに対して過敏に反応します。その結果、誰かを集団で「いじめ」ることにより、「ああ自分はやっぱりコイツより上なんだ・・・」と自分の自尊心、地位、立場を守ろうとするのです。またただ単に、「ストレス解消」の手段として「いじめ」が行われることもあります。

 

③学校側がつくりだす場合
例えば教師が特定の子供に対し、「この子はいやだな・・」「この子は苦手だな・・」といったような苦手意識をもってしまった場合です。こうなると教師側にその意思がなくても、教師側のそういった微妙な意識を周りの子供側が感じ取り、その子に対して「いじめてもよい・・・」というお墨付きを与えるのと、同様の効果を生んでしまう・・・「コイツならいじめても先生から叱られない・・・」という危険をはらんでいます。

 

 「いじめ」は違法行為、放置してはいけません。

 

ひょっとして家の子供が「いじめ」に・・・?

もしそうであるのなら、必ず「兆候」があるはずです。しかし現実問題、「今私はいじめにあっている!」と素直に教えてくれるとは限りません。 逆に非常に少ないです。知らないうちに「いじめ」が始まり、そして進行していく・・・というケースが多いのです。それだからこそ、お子様の「ささいな変化」を見逃さず、早期に見つけ、そして対策を行う必要があるのです。

 

こういったことにお心当りはありませんか?

例えば・・・

学校、部活に行きたがらなくなった

学校、部活のことを話したがらなくなった

急に成績が落ちた

部屋に閉じこもることが多くなった

イライラしていることが多くなった

口数が減った

食欲が無くなった

体調不良を訴えることが多くなった

お金を欲しがるようになった

子供の大切にしていた持ち物が無くなっていた・・・等です。

 

どうすればいいの?

「もう少しで卒業だから・・・」「時間が経てばそのうちに・・・」「子供同士の問題だから・・・」等と考えて、決して放置してはいけません!多くの場合、時間の経過とともにエスカレートすることが多く、悲劇的な結末を迎えてしまうことさえあるのです。なぜなら、「いじめ」は長期化すると悪質性を増すことが多く、加えて徐々に周りの他の子供達がそれに同調し、問題が固定化(当たり前のこと)してしまうことが多いからです。こうなると解決はますます難しくなってしまいます。繰り返しますが、被害に遭われた場合には、早期の対策が必要なのです。「いじめ」は対応が遅れると、その子のその後の人生にまで影響を及ぼします。「いじめ」により受けた心の傷は私達の想像以上に深く、時間の経過と共により大きくなる可能性すらあるのです。

 

時として「いじめられる方にも責任がある!」「いじめられる方がいじめを誘発している!」という加害者や学校側、そしてそれに同調する人達もいます。しかしそれはただ単に、いじめた側(加害者)の行為を正当化する為の責任転嫁に過ぎません。

 

しかしそういった発言が、次の問題を生み出すこともあるのです。その発言が被害者の周囲に偏見を生み、被害者自身が「自分にも責任があるのではないか?」と思い込んでしまう。やがて被害者自身を追い込んでいく・・・。そして最終的には現実に負け、最悪の事態につながっていく・・・それを防ぐ意味でも、繰り返しになりますが、「早期発見!」「早期対処!」が極めて重要なのです。

 

 

 「いじめ」を法律によって解決する。・・・「内容証明郵便」の活用

 

解決する為の第一歩として、「学校」と、「加害者である子供の保護者」に対し、問題提起と改善の申し入れをする必要があります。ふつうはまず、学校の担任の先生なりに相談することになるでしょう。しかし、「いじめ」の問題に対して積極的に動いてくれるでしょうか?そうではないのが現状ではないでしょうか?

 

ではなぜ学校は積極的に動いてくれないのでしょうか?
それには様々な学校側の事情があるのでしょう。
例えば・・・

 

「いじめ」の事実を認めてしまうと、学校内での自分の評価が下がってしまう。

「いじめはどこの学校でもある話・・」と黙認、黙殺する。

強い「加害者側」を指導するより、弱い「被害者側」を指導する方が楽。

「被害者側」ばかりかばって、他の子供の保護者から「ひいき」と言われると困る。

「いじめ」に対処する能力がない。            ・・・・・等々

 

ではどうすればよいのでしょうか? 学校側を動かす手段は無いのでしょうか?

   

 対策:「学校」・・・動こうとしない学校をまず動かしましょう!

 

学校にだって「内容証明郵便」は非常に有効なのです。

 

言うべき事はキチンと言いましょう!

 

「いじめ」の存在に気が付かなかった・・・。「いじめ」に対して改善の申し入れを受けたことは無い・・・。良くありがちな学校側の答弁です。

 

そうさせない為に、校長に対して「いじめ」の存在を通知してその対策を求めます。「内容証明郵便」であれば、「そのような事実は無かった」とか「気付かなかった」といった言い逃れはできなくなります。

 

これにより学校側としても、「大事になる前に何とかしなければ・・」と、何らかの動きが出るものと思われます。

 

もし、それでも真剣に学校側が動かない場合、その学校が公立校であれば、市長宛に「内容証明郵便」で更に対策を求める・・という手段もあるのです。小さな権力を振りかざすなら、より大きな権力を動かして対抗しましょう!

 

 対策:「加害者」

加害者に対して(加害者が未成年の場合、その保護者に対して連名で)「いじめ」の存在を通知して、その対策を求めます。

 

こちら側が、「いじめ」を解決する為ならば、法的手段を取ることも辞さない・・という決意を見せることにより、相当なプレッシャーを与え、加害者側を話し合いの場に引き出す・・。

 

といった効果も期待できます。

 
 

 
 

「内容証明郵便」を作成する際に、これらの事実(証拠)や被害を明確に記録として記載する必要があります。

これをせず、ただ感情的に事実や被害をおおげさに記載すると、余計に問題がこじれる原因になりかねません。

 

また、文面もよく検討しないと、相手方が必要以上に怯えてしまい、逆に「脅迫罪」、「恐喝罪」で訴えられてしまうことさえあります。

 

【具体的な証拠の事例】
「いじめ」の現場の証拠(写真・音声記録)
「いじめ」の現場の目撃証言
「いじめ」を受けた際の診断書

「いじめ」を意味するメール・HPの書き込み

・・・等が必要になります。

 
 
 

「内容証明郵便」の作成には、十分な法的知識と注意力が必要なのです。

 
 

 
※料金表は、こちらのページ(報酬額一覧)をご覧下さい。